アドバイス

先輩からのアドバイス

 教育実習を楽しもう

 生徒と仲良くしよう

 教材研究をしよう

 授業計画をたてよう

 リハーサルをしておこう

 人前で話す練習をしておこう

 注意しよう

 顔と名前を覚えよう

 実習校との打ち合わせは綿密にしておこう

 その他

ページ作成者から一言

1998年度教育実習を体験した九州大学の学生達が、「後輩へのアドバイス」として記したものの中から、代表的な意見をピックアップしました。助詞、句読点の一部を変更しているものもありますが、できるだけ原文に忠実に引用しています。

ご意見ご感想はこちらまで。

九州大学 人間環境学研究院・教育学部 久米 弘
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教育実習を楽しもう
 

  • 出来るだけ、自分サイドから子ども(生徒)に接するような積極的な行動をし、何よりも重要なことは、たとえ教育実習の期間だけといっても「先生」と呼ばれている以上は、自覚を持って行動してほしい。
  • 生徒は先生にないもの、ないことを実習生に求めていると思うので、さあ今日から私は先生にならねばーと気負う必要はない。初めてなんだから、先生と同じくらい上手く授業をできなくて当然だ。上手くできたら先生の今までのキャリアは一体どうなるんだ…と思うくらいでいい。
  • 人前で話すことに慣れ、教材研究を綿密にし、指導教官の先生との連絡を密に取りながら、授業計画はより細かく立てる。それができたら、授業中は、「教師」であるとも大切だが、見栄を張らずに、カッコつけずに、当たって砕けた方が、次の改善に確実につながると思う。
  • 色々自分なりに工夫してやろうとしても、実習校の雰囲気や先生の方針などで制限されることもあるので、あまりがっちり計画を立てておかず、臨機応変にいくのがいいと思う。
  • 自分が中学生・高校生だったときのことを思い出すことが大事だと思った。生徒がどんな授業を受けたいか、先生からどんな話を聞きたいかがわかれば、よりよい授業ができると思う。
  • 実習中には実習中にしかできないことがあるのだから、教材研究など事前にできることはやっておく。
  • 生徒たちにより近い年齢ということで、私たちの高校時代に考えていたことについて述べたり、大学についての質問を受けたりということを期待されていたということを感じた。だから、事前に授業のことだけでなく、自分の高校時代や大学生活についてしっかりと振り返っておいた方がよかったと思った。

 

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生徒と仲良くしよう
 

  • 生徒たちとの交流をしっかりしたほうが、より教育実習を有意義で思い出深いものにできるということ。授業だけのつきあいでは見えないことが生徒との交流を通して見えてくるし、それを把握して授業を行うのとそうでないのとでは、授業の質も少しではあるが変わってくると思う。
  • 部活動に行くと、授業では持てないような密接なコミュニケーションが取れてよい。放課後をどんどん利用すること。
  • ぜひ課外活動に取り組むべき(私のように高校時代に部活動をしなかった者でも)。私は野球部に出入りさせてもらったが、生徒との交流、先生方との交流など様々な広がりを持てた。
  • 休み時間や放課後、そうじ時間などは積極的に生徒と話そう。自分の授業の感想なんかも言ってくれる。
  • 指導案作りに追われて生徒とのコミュニケーションをとれていない人が僕の実習先には多かったので、指導案も大事だけど、もっと生徒との時間を大切にしてほしいと思いました。
  • とにかく早めに生徒たちの間に溶け込むこと。学年が上がるにつれて生徒は自ら寄ってこない傾向があるので、自分から積極的に話しかけて、名前を覚え、雑談が出来るようになっておくと、授業やHRも進めやすい。
  • 疲れた表情をしていると生徒にすぐばれてしまいます。大変だと思うけどいつも生き生きとしていたいものです。
  • 「生徒は何でも見抜いている」それでもやらなければならないことの自覚。
  • 中学校に教育実習に行ったのだが、中学生の日常的な興味の対象が何であるか? このことが私の想像とかけ離れていたので苦労した。
  • 高校生たちが日々どのように過ごしているかを知っておけばよかったです。

 

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教材研究をしよう
 

  • きちんと教材研究をやらないと、生徒からの質問に対して明確な解答を与えることができない。生徒の質問に対して、その生徒がどこをどのように考えているから、その事象が理解できていないという理論的な考察を行った後に、解答やヒントを与えてやるべきである。なるべく時間をかけ、丁寧に答えてやらないと自分がわかったつもりで話しても相手には伝わっていない。
  • 教材研究をやる際に、自分が内容理解を深めることも大切だが、生徒がどこでつまづくかを想定してやって欲しい。常に生徒のことを念頭において取り組むと、授業全体の流れや板書の仕方もスムーズに決まると思う。
  • 「教室では100ある知識の内10教えるつもりで」と言われた。まずは、自分の知識の量を増やすように努力しておくことも重要だ。

 

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授業計画をたてよう
 

  • 「終わりのチャイムは意外に早く鳴る」…何度となく途中で授業がおわり、計画がやり直しになった。
  • 大学の講義に慣れていると50分はとても短く、つい、授業がはやくなりがちですが、生徒は自分が思う以上にノートの取り方、理解の仕方がゆっくりです。スローペースでやりましょう。
  • 指導される先生方によっても違いますが、できることなら、「余裕をもった授業計画」を作るようアドバイスしたいです。少なすぎるかな、という位の内容で十分なので、その分説明を増やし、生徒と教師の対話、生徒と生徒の対話がでるような時間、また教師の問いかけについて生徒が十分に考えられる時間をとった方が、つめ込みすぎの授業より結果的には理解度が高まると思います。
  • 高2のクラスで実習をしたけれど、高1での学習内容をよく知っておけば、導入部分等で、もっと無理なくできたと思う。

 

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リハーサルをしておこう
 

  • 実際に授業をする前に時間があれば、どんどん自分だけでもよいし、人に見てもらってもよいので練習してみたらいいと思う。時間がない時などは板書練習だけでも全然違うと思う。
  • 黒板の前での立ち位置や、黒板の使い方などの練習をやっておけばよかった。
  • 自己紹介の練習。自己紹介で結構自分のイメージが決まるような気がするので、もっとみんなを笑わせるような工夫をすればよかった(2クラス目のときはうまくいった)。

 

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人前で話す練習をしておこう
 

  • 人前できちんと意志が伝わるような話し方を実際に練習しておけばよかった。生徒の前で話をするのに慣れるまでの時間が長くかかった。
  • クラス全体を視界に入れるのではなく、生徒一人一人の顔を見ながら話すと、自分も落ち着いたし、急に生徒の反応がよくなった。
  • 質問をする時、その生徒の目をしっかり見てすると、生徒はすごくよろこんだようです。最後にもらった色紙にそのようなことが書いてありました。
  • やはり大きな声で生徒に教えることはとても大事な事だと痛感した。
  • しゃべるときはなるべく生徒の近くに行ってから。黒板に向かったままで話すのはよくない。
  • 雑談も用意しないとネタに困るので日頃からネタを用意しておけばよいと思う。
  • 1学年400人の前で話す機会があり、かなり緊張したのでこういう場面があることがわかっていればよかったと思った。
  • 授業をぜひビデオに撮ってみてほしい。思わぬ自分の「しゃべりグセ」などに気づく。

 

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注意しよう
 

  • 健康管理に注意。不規則な大学生活と朝が早い教育実習期間の生活のギャップから少々苦労しました。
  • スリムのパンツスーツはだめだということ(「ラインのでるパンツはダメ」と怒られました)。
  • のどを大切に。
  • 服をそろえておくこと。非日常的な生活になるので、次の日に来ていく服を悩む時間がわずらわしかった。
  • 服装は質素なほうが先生方のうけはいいです。
  • 学校という場をなめないこと。教育の現場にたっている先生方への礼儀を忘れない。
  • 上履きは忘れない。
  • 日記はきちんと黒のボールペンか黒のインクで書くということ。
  • 実習日誌が公の文書だということを知らなかったので、間違った部分に修正ペンを使ってしまった。
  • 職員朝礼に筆記用具を持参すること。
  • 遅刻は厳禁です。
  • 授業中の自分の表情。

 

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顔と名前を覚えよう
 

  • 生徒の名簿と写真を借りて覚えておけばよかったと思いました。2週間ではなかなか覚えられませんでした。
  • 受け持つ生徒の顔と名前を覚えておいて、びっくりさせればよかった。事前にクラス写真と名簿のコピーをもらっておけばよかった。
  • まずとにかく、担当クラスの生徒の顔と名前をたたきこんで覚えてほしい。私はクラスの写真を持ち歩いて、あとでこっそり特徴を書き加えていったので、3日くらいで全員覚えられた。
  • 自分の担当クラスの自己紹介用紙を用意しておけばよかった。結局用意していなかったため、生徒の名前と顔を覚えたり、コミュニケーションをとることが難しかった。

 

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実習校との打ち合わせは綿密にしておこう
 

  • 私は英語の教育実習をさせていただいたのですが、使用する教科書を実習のはじまる数日前に買っておくようにと指導教官に言われました。もっと早くから、こちらから連絡をとって、買わなければならない教科書を教えてもらえばよかったと思います。教科書は注文でとりよせたため実習2日めにようやく手に入れました。もっと前から注文して予習しておきたかったです。
  • 実習を行う学校の教育方針や授業形態などをもう少し詳しく把握しておけばよかったと思う。1コマ50分授業だと思っていたら、実際は、65分授業であった。
  • 実習前に、担当の先生とできる限り打ち合わせをしていた方がいい。私は、実習前に、進度も、範囲もわかっていたので、準備しやすかった。
  • 自分が教える部分をもっと早くに聞いておけば、日頃から注意して知識を増やせたと思う。先生方とコンタクトをとるのが遅すぎた。
  • 早めに実習校の先生と連絡をとって授業内容を大まかにでも決めておきたかった。授業を作る際に、生徒に伝える内容を越えているが自分は知っておきたい詳細なことが、高校では資料が十分ではなくて調べる為に大学へ戻らなければならなかった。
  • 私は数学を教えたのだが、ずっと数学が得意科目だった私には、数学が苦手な生徒はどこでつまずくのかがわからず、その状態で授業をしてしまったので、事前にそのことについて学校の先生方に聞くなりしておけばよかったと思った。
  • 実習校に教育実習前に行って、自分の知っている先生や教育実習担当の先生と話をして、学校が実習生に求めているものを聴いていた方がいいと思う。実習校も忙しいので、事前に来る必要はないと言われるが、卒業生として知っている先生を訪ねて、実際に学校の様子を見ておいた方がよいと思う。

 

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その他
 

  • 実習日誌を書いたり、授業計画をたてたりと、実習中は結構忙しいですが、精一杯やれば、終わった後の充実感がすばらしいです。
  • 逐語記録のために声を録音するときには、バッテリーの残量に注意しましょう。
  • 実習中やっておけばよかったと思うのは、最初の授業と最後の授業をビデオにとって自分の成長を見たり反省したりすればよかったということ。
  • 他の人の授業をできるだけたくさん見たほうがいいと思う。
  • 他の実習生及び担当教官と仲良くすること。相当助かります。今でも飲みに行ったりしてます。

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